こんにちは。
「株式投資」をやっていると、「債券」という言葉をよく耳にしますね。
そこで今回は、
そもそも「債券」って何?
という疑問にお答えできるよう、「債券」を大まかにご紹介します。
じっくり深堀りというよりは、
「債券」ってこんな感じなのね~。
という雰囲気をつかんでいただければ嬉しいです。
「債券」投資は、こんな方にオススメです。
こちらが今回の目次です。
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※この記事は、「米国債券」に投資する前提で作成しております。
よかったら最後までおつきあいをよろしくお願いいたします。
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1.「債券」とは
それでは早速、「債券」について見ていきましょう。
ざっくりまとめてみました。
ポイント
「債券」投資では、国や企業にお金を貸し、定期的に利子をもらうことができます。
国が発行する債券を「国債」、企業が発行する債券を「社債」と呼びます。
満期償還日まで待てば、発行するときに決められている額面金額が戻ってきます。
この内容を、引用を使って確認していきましょう。
「債券」とは国や地方公共団体、一般企業が投資家から資金を借り入れ、その代わりに利子(クーポン)の支払や元本の返済を約束して発行する信用証書のようなものです。
額面と利率があらかじめ定められていることから、利子を定期的に受け取ることができ、期日まで保有することで額面金額の償還が発行体の信用力において保障されます。
引用元 「SBI証券」ホームページ
むずかしいワードが、いくつか出てきましたね。
ここでは3つのワードを確認します。
額面金額は、債券が満期(償還)になった時に受け取れる金額のことです。額面金額はその債券を発行する前に決められ、満期(償還)まで金額は変動しません。
ただし、新規に発行される債券の購入価格は必ずしも額面金額と同じではなく、額面金額をわずかに上回ったり下回ったりする場合もあります(新規に発行した債券を投資家が買うときの価格を「発行価格」といいます)。
利回り? 額面金額? 債券用語をわかりやすく解説 - MonJa〈もんじゃ〉お金と暮らしの情報サイト (mon-ja.net)
引用元:「お金と暮らしの情報サイト〈もんじゃ〉」ホームページ
債券や投資信託が満期を迎え、投資家にお金を返還すること。
満期の前に投信を償還することを繰り上げ償還といい、債券の場合は途中償還といいます。途中償還には、抽選償還、任意償還、随時償還、買い入れ償還などがあります。
償還 | 金融・証券用語解説集 | 大和証券 (daiwa.jp)
引用元:「大和証券」ホームページ
資金調達のために債券を発行する主体。
国債の発行体は国であり、社債の発行体は事業法人です。地方自治体や公共団体などが発行体となっている債券もあります。債権の格付けでは、発行体の信用リスクが大きな影響を与えます。
発行体 | 金融・証券用語解説集 | 大和証券 (daiwa.jp)
引用元:「大和証券」ホームページ
何となく雰囲気は伝わりましたでしょうか。
2.「債券」投資のメリット
ここからは、「債券」投資のメリットを見ていきますね。
メリットは主に以下の3つです。
この順番でよろしくお願いします。
① 定期的に利子が受け取れる
ポイント
「債券」投資では、あらかじめ決まったタイミングで、決まった金額の利子が受け取れます。
入金のスケジュールと、金額がわかるのは嬉しいですよね!
もしFIREできて、この利子だけで生活できたらなぁ♪なんて思っちゃいますね。
※「ゼロクーポン債」と言って、「額面金額」より安く買えるかわりに、利子がないという債券もあります。
② 値動きが「株」よりマイルド
「債券」は「株」ほど大きな値動きはありません。
実際のチャートで確認しましょう。
引用元:「SBI証券」ホームページ
赤いラインが「NYダウ」、青いラインが「BND」を表示しています。
値動きが、「NYダウ(株)」に比べて「BND(債券)」は比較的ゆるやかですよね。
ちなみに「BND」は、「債券ETF」の中で最もメジャーなETFです。
③「株」と逆相関なので、「株」が暴落したときのクッション的役割がある
先ほどは、「株」より「債券」の方が値動きがゆるやかだとお伝えしました。
「債券」と「株」の値動きにはもう一つ特徴があります。
それは値動きの方向性が、逆であることが多いということです。
これを「逆相関(ぎゃくそうかん)」といいます。
引用元:「SBI証券」ホームページ
赤いラインが「NYダウ」、青いラインが「EDV」です。
「EDV」は、「債券ETF」の中でも値動きが激しい銘柄です。
先ほどの「BND」では逆相関がわかりにくかったので、あえて「EDV」を選んでみました。
「NYダウ(株)」が上がっているときに「EDV(債券)」は下がり、
「NYダウ(株)」が下がっているときに「EDV(債券)」は上がっていますね。
もちろん、そうでない場合もあります。
例えば2022年は「株」と「債券」、両方とも下がりましたよね。
このように例外もありますが、
ポイント
「債券」を「株」と一緒に持っておくことで、「株」の暴落時のクッション的な役割も期待できます。
3.「債券」投資のデメリット
今度は「債券」投資のデメリットも確認しましょう。
この順番でよろしくお願いします。
① 大きく利益を得ることができない
引用元:「三井住友信託銀行」ホームページ
2023年2月24日現在の利回りです。
日本10年国債の利回りは0.500%です。
米国10年国債の利回りは3.951%です。
「社債」の場合はもっと利回りがいいかもしれませんが、
いずれにしても「株」ほどの爆発力がないことはわかりますね。
② 売りたいときにすぐに売れない
「債券」は、主に「店頭取引」という方法で売買されることが多いです。
またまた、むずかしいワードが出てきました。
ですので、
証券会社によって価格が変わります。
取引できない銘柄があるかもしれません。
つまり、
ポイント
「株」のように、売りたいときにすぐに売れないことがあるということですね。
ですが、
一言メモ
「債券ETF」であれば、上場されていますので「株」のように取り引きができますよ。
4.「債券」投資のリスク
「債券」は「株」より値動きがゆるやかですので、比較的安全に思えますよね。
ですが、そんな「債券」にもリスクはあります。
ここからはどんなリスクがあるのかを見ていきましょう。
この順番でよろしくお願いします。
① 信用リスク
そもそも、お金を貸す相手が信用できるのかが心配ですよね。
ポイント
信用できる相手がどうかは、「格付け」を見ればわかります。
お金を貸す相手をどれだけ信用できるかによって、「債券」の利率が決まります。
引用元:「SBI証券」ホームページ
たくさんのアルファベットが並んでいますね。
格付けランクは、このアルファベットで表示されます。
ポイント
「BBB」以上の評価の「債券」を「投資適格債」と呼びます。
「投資適格債」は、発行体が破産したりするリスクが少ないとされています。
また長い期間貸しているより、早く返してくれる方が安心ですよね。
ですので「格付け」や「期間」が、利率に影響します。
「格付け」が高いほど、利率は低くなる傾向があります。
「満期」までの期間が短いほど、利率は低くなる傾向があります。
安心・安全に近づくほど、利率が低くなるのはしかたがないですね。
一言メモ
新興国などでは、国自体の「信用リスク」が低い場合があります。
「カントリーリスク」と呼ばれます。
利率が高いということは、何らかのリスクがあるのかもしれません。
気をつけたいですね。
② 為替リスク
外国の「債券」は、外貨で投資します。
そこで「為替リスク」が発生するのです。
受け取り時が購入時より「円安」 ⇒ 為替で「利益」が出ます
受け取り時が購入時より「円高」 ⇒ 為替で「損失」が出ます
「米国債券」などの外国債券に投資するときは、為替リスクも覚えておきましょうね。
③ 価格変動リスク
ポイント
「債券」の価格は、金利の動向や、景気、発行体の経営・財務の状況などによって変動します。
上記のように、「債券」の価格はさまざまな要因で変動します。
ここでは、「市場金利」と「債券」価格の関係を見てみましょう。
「市場金利」が上昇 ⇒ 「債券」価格が下落
「市場金利」が下落 ⇒ 「債券」価格が上昇
「市場金利」と「債券」価格は、シーソーのような関係にあるんです。
引用元:「いろはに投資」ホームページ
仕組みはこうです。
例えば、金利1%の「債券」があるとします。
その後「市場金利」が2%になると、金利1%の「債券」の人気はなくなりますよね。
ですので「債券」価格は下落します。
一方で「市場金利」が0.5%になると、金利1%の「債券」の人気が高まります。
そこで「債券」価格が上昇することになります。
「債券」を売買するときは、「市場金利」の動向のチェックも必要ですね!
5. まとめ
お疲れ様です。
今回は、「債券」の特徴を大まかにお伝えしました。
耳慣れないワードがたくさん出てきましたよね。
ですが、主なポイントはこれだけです。
ポイント
「債券」投資では、国や企業にお金を貸し、定期的に利子をもらうことができます。
国が発行する債券を「国債」、企業が発行する債券を「社債」と呼びます。
満期償還日まで待てば、発行するときに決められている額面金額が戻ってきます。
そして「債券」投資は、こんな方にオススメです。
よく「投資は分散しましょう」と言われますよね。
もし分散投資をお考えでしたら、選択肢の1つとして「債券」投資もいいかもしれませんね。
「債券」投資には主に2つの投資方法があります。
1つ1つの発行体に投資する「債券(個別の「債券」)」
複数の発行体にまとめて投資する「債券ETF」
複数の発行体にまとめて投資する「投資信託」
よかったら、今後ともぜひよろしくお願いいたします。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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お願い
★未来のことは誰にもわかりませんよね。
投資は自己責任でよろしくお願いいたします。
★2023年2月現在の情報です。
状況は変わる場合がありますので、ご了承のほどよろしくお願いいたします。
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